本革素材の種類と違いをご紹介!
今回はアッパーによく使われる本革の素材についてご紹介いたします。
まず甲材の種類は大まかに分けて4つあります。
本革
動物の革を加工した材料で高価な材料。扱いに注意が必要で、動物の種類によって手触りや手入れ方法が異なってきます。
合皮
布や不織布などに合成樹脂を塗布して本皮に似せた材料。安価で丈夫であり水や油に耐性がある。
化学繊維
石油等から化学的に製造された繊維、様々な種類の繊維があり、それにより取り扱い方が変わります。
天然繊維
植物繊維の木綿(コットン)・麻、動物繊維の毛(ウール)、絹(シルク)などが代表的です。
靴の革は基本的に牛の革が使われています。
製造のこだわりにより、カンガルー・豚・馬・鹿等が使われますが今回は牛皮をご紹介!
『皮』と『革』の違いについて
読み方は同じですが、革は皮を鞣して加工したものです。
加工することにより、腐敗しずらく、水に強く、しなやかになります。
皮の種類
カーフ
生後6ヶ月以内の仔牛の皮を利用したもの、生後間もないため傷が少なく皮が薄いため
革の中でも高級品として扱われます。
キップ
生後6ヶ月から2年までの中牛の革を示します。仔牛同様傷が少なく、キメも細かいですが、滑らかさがカーフよりも劣ります。革の中でも手頃な高級品として扱われます。
ステアハイド
生後2年以上が経ち、生後3ヶ月から6ヶ月の間に去勢された牛の革で、比較的厚みは均一で傷は少なく、最もポピュラーな本革として扱われています。
カウハイド
生後2年以上で出産を経験したメスの成牛の革、厚さや強度はステアハイドとキープの中間で
比較的大きい革が取れるため、カバンやジャケットに利用されます。
鞣し(なめし)とは
鞣しとは動物性脂肪を取り除くことで腐敗を防ぎ、タンパク質を変質させることで耐久性をあげています。
また柔らかくするために油脂を加えられます。
鞣しが終わる仕上げ加工され、『革』になります。
加工方法
コストの安い皮・傷がある皮は表面を樹脂や顔料で塗装し、傷を隠して仕上げます。
この加工をした革は保湿クリームの浸透性が悪く、経年劣化などを楽しめませんが、手入れが簡単にすみます。
コストの高い皮は素材の味を活かすため無塗装、もしくはアニリンなどの薄い塗装で仕上げます。
保湿クリームの浸透性がよく、エイジングを楽しむことができますが、手入れが難しく知識が必要とされます。
最後に
革と一言に行っても様々な動物・年齢で取れる皮・鞣し・加工で千差万別のものになります。
それぞれの皮に合ったお手入れを確認し、長く愛用してあげましょう!
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